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okazaki yoshihisa
キーマスター以前レポした、『γδT細胞とCD39分子(上皮性卵巣癌の場合)』でも、腫瘍組織内のγδT細胞は、自然免疫様の表現型を示すことが示唆されていたと思います。IgAのような抗体が、γδT細胞を抗腫瘍的に活性化しているのでしょうか?
okazaki yoshihisa
キーマスター【追伸】
実験医学 『いま、なぜ核酸医薬のか』もご参照ください。
実験医学:なぜ、いま核酸医薬なのか〜次なる創薬モダリティの本命 - 羊土社
立て続けの承認を受け,いま再び注目を集める核酸医薬.短い核酸が作りだす多彩で巧妙な生体制御のメカニズムと医薬品開発に必須となるDDS技術の革新を紹介.2018年から施…
okazaki yoshihisa
キーマスター☝『mRNA Vaccine Era—Mechanisms, Drug Platform andClinical Prospection』より引用
筋肉注射・静脈内投与でも、リンパ組織(リンパ節、脾臓等)に速やかに移動し、抗原提示細胞に取り込まれ、上図のような過程を経て、糖鎖修飾なども自然の仕組みで成され、免疫系が認識しやすい抗原蛋白質に加工されるのだと思います。更に、B細胞抗体生産・CD4⁺T細胞・CD8⁺T細胞・樹状細胞自身の活性化と”ヒト免疫系を抗腫瘍モードにHack”し抗腫瘍活性化を引き起こすのではないでしょうか?
👇『mRNA Vaccine Era—Mechanisms, Drug Platform andClinical Prospection』より引用
最近行われた悪性疾患を対象としたヒト臨床治験リストです。世界中でかなりの数のヒト治験が行われているようです。
(感想)
人工mRNA(修飾ウリジンを組み込む)を使って、リンパ組織で司令塔=抗原提示細胞をHackし、ヒト免疫系を制御するイメージの治療法でしょうか?タンパク質抗原断片を使用するより、自然に近い方法で免疫系をhackできそうですし、簡易・安全・多標的化可能など、大きな可能性を感じます。マルチ抗原標的のガン免疫療法も、この方法だと可能なのではないでしょうか? 後は、ネオエピトープコードを正確に予想するAI技術、腫瘍微小環境の調節などが重要になるのかも。
okazaki yoshihisa
キーマスターこちらこそ、お騒がせしております。情報upの場を設けて頂き感謝。日々の仕事が忙しいと、"誰かに語る"ような機会でもないと、学術論文など読みませんから、、少なくとも自分はそうです。また、読み始めて、医学・生命科学が、自分が学生であった、20世紀末から、大きな変貌を遂げつつある実感を感じております。分子生物学が勃興し始めた頃のような高揚感!を感じます。この時期を知らずに人生を終えるのは、大きな損失ですね!ただ、残念なのは、世界の盛り上がりとは裏腹な、国内のシラけた空気!なんとかならないでしょうか?大須賀先生が、アメリカに渡られたのも理解できます。
大須賀覚
キーマスター本当にいつも勉強になります。ありがとうございます。
okazaki yoshihisa
キーマスター(すみません訂正版です)
Nature Cancer 09 November 2020
『CD25-Treg-depleting antibodies preserving IL-2 signaling on effector T cells enhance effector activation and antitumor immunity』
(key word)抗CD25抗体、Treg、ガン免疫療法
okazaki yoshihisa
キーマスター(追伸)
個人的に理解できていない点。
自然のUを使ったRNAはTLRを刺激し自然免疫反応を誘導します。
ウイルス感染症(コロナ)・悪性疾患を治療する時には、程よい自然免疫反応は望ましいことですが、自己免疫疾患
治療となると好ましくない反応だと思います。
そこで、Uをm1ψに変換したRNAを使用することになるのですが、m1ψへ変換した割合の大小で誘導自然免疫反応の
強弱までも調整可能なのか?(コロナワクチンのmRNAでもm1ψ変換部位があるようです)
大変気になる点です。
どなたかご存知でしたらご教授頂けるとありがたいです。
okazaki yoshihisa
キーマスタースライド訂正。1枚抜けていました。
okazaki yoshihisa
キーマスター(表の訂正です)
okazaki yoshihisa
キーマスターこの論文でも、長期に渡る腫瘍免疫能の維持には、メモリーCD8陽性細胞の生体内での維持増殖が重要ではないかと推察しています。その連環の要、樹状細胞でしょうか?
okazaki yoshihisa
キーマスター(間違いでした。訂正)
すみません、MSI・共通フレームシフトを説明した図、勘違いがありました。
MSIの塩基配列は”繰り返し配列”でなければいけないようです。
下記、HPに掲載されていた、MSIの概念図も参照ください。
自分の図は、あくまでイメージ図とご理解ください。
告白すると、今回の論文は”難解”でした。(他にも勘違いがあるかもしれません)
ガン生物学・ガン臨床研究論文、当然のごとく”計算機科学解析”データーが多数掲載されており、
理解するのに苦労しています。
研究手法が、2000年前後と様変わりしていることも実感しています。
これは、挿入バージョン(CAの繰り返し配列の)ですね。
原論文では、MSI-H腫瘍細胞には、このような”挿入”より、”欠損”による異常が多いとのことでした。
2020年12月28日 7:54 PM 返信先: Spatial competition shapes the dynamic mutational landscape of normal esophageal #12277okazaki yoshihisa
キーマスター細胞競合現象?
ノッチ分子が関与してる所を見るとそんな雰囲気!
隣接する細胞間でも情報のやり取りが!
この現象、どのように治療に生かせる?
再生医療とも関連ありそう!
2020年12月28日 5:50 PM 返信先: Spatial competition shapes the dynamic mutational landscape of normal esophageal #12275KK
キーマスターラボの後輩がjournal clubで紹介していた論文で、彼のまとめを参考に記載しました。こういうfitnessの概念がかなり浸透しつつある印象です。
okazaki yoshihisa
キーマスター(追伸)
大須賀先生がレポされた『KRAS阻害剤の有効性がPhase1で確認される』からも理解できるように、KRAS阻害剤は、
固形腫瘍治療薬の一つとして切望されているようです。しかし、化合物による阻害剤開発は様々な理由から難渋
しているようです。今回の論文を読み返して、コロナ禍で注目の新技術”mRNAワクチン”を使えば、自然の仕組み=免疫系がKRAS阻害剤を創ってくれないでしょうか?
1:人工mRNAにKRAS-G12D変異、KRAS-G12V変異部位をコードする塩基配列を組み込み投与する。⇒
2:樹状細胞に取り込まれ、変異蛋白質をT細胞に抗原提示・刺激する(今回は、CD4⁺T細胞が出現したようです)。
3:KRAS-G12D変異、KRAS-G12V変異のある悪性腫瘍を破壊する。
つまり、開発が難儀な化合物から、生きた薬(樹状細胞・T細胞)で変異蛋白を標的にする。
KRAS-G12D変異蛋白質も、ガン細胞表面に抗原提示される=ネオ抗原の一種になりうる。。。
そんな妄想が沸きました。
okazaki yoshihisa
キーマスター(追伸)
FixVac(BNT111):NY-ESO-1;Tyrosinase;MAGE-A3;TPTEの4種類のmRNAを包んだRNA-LPXが混在した製品。
自分の理解はこんな感じです。実体がわからない秘密兵器。。。
彼らのRNA科学が濃縮されているようです。
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